せっかく電波時計を買ったのに、部屋の電波の入りが悪くて結局手作業で時刻合わせをしています。残念です。そこで、意地でも電波で時刻合わせするべく、電波時計の電波を送信する「JJY発信機」を作ってみました(JJY送信機とかJJYリピーターとも言うらしい)。費用はスマホを持ってる方なら500円くらいで出来ます!
※JJY=電波時計の時刻合わせの信号の事。
JJY発信機(JJY送信機、JJYリピーター)の構成
下の写真がJJY発信機です。適当な段ボール箱に入ってるし中身スカスカでインチキくさいですが、ちゃんと稼働してます。
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回路図的にはこうです。以下、JJY発信機の構成について説明します。
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①JJYEmulatorというアプリ
電波時計の時刻合わせ信号の発生はJJYEmulatorというAndroidアプリを使います。このアプリはJJY(時刻合わせの信号)をスピーカーから出します。スピーカーからはモスキート音っぽいのが出て、その3倍高調波が電波時計に受信されるそーです。仕組みは全く理解できませんが、ヘッドホンをつないで電波時計に巻き付けると時刻合わせができるらしいです。ただ、僕が試した限りでは、断続的に電波を受信するものの、時刻合わせには至りませんでした。
②コイルアンテナ
送信アンテナはコイル状にするとよいらしいです。そこで、ポリウレタン銅線0.29×20mをサランラップの芯に巻いてコイルアンテナにしました。これを直接イヤホンジャックに繋いでみたら、電波時計から30cmくらい離れても時刻合わせができるようになりました。
③アンプ PAM8403
JJYEmulatorの出力が弱いので、アンプで増幅します。2mくらい飛んでくれれば、時計を壁に掛けたまま、発信機を床に置いて時刻合わせができます。3倍高調波はよくわかりませんが、音楽用アンプで増幅できるんじゃないかなーという事でPAM8403という超小型激安アンプ基盤を購入。動作電圧は2.5V~5V、118円でお得な2個セットでした(1つしか使いませんけど)。2.5Vで動作するなら他のアンプでもいいと思います。
④電池ボックス
100均のLEDイルミネーションのスイッチ付き電池ボックスを流用しました。単三2本で3Vです。
自作JJY発信機で時刻合わせに挑戦!
時計を壁に掛けたままJJY発信機を床において、スマホの音量を最大(音はしないのでうるさくありません)にして一時間待ちます。
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ちなみに、大抵の電波時計は、24時間以内に時刻合わせができていなければ1時間ごとに電波を受信しようとします。
一時間後、みごとに電波を受信していました!我が家では3か月に一度くらい、JJY発信機で時刻合わせをしています。手作業の時刻合わせと手間が変わらないという声がきこえてきそうですが…
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今回使ったパーツや道具
電池ボックスとイヤホンプラグは100均で買ったものを流用しました(その方が安い)。そのほかのパーツや道具を紹介します。
追記 22022/1
この投稿してから2年近く経ち、今では少し小ぶりな箱に入れ替えました。年に2~3回活躍してます。電池は替えてません。
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